事故から明日でちょうど1ヶ月

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事故の思い出を書いておこう!

 自宅階段の踊り場で貧血をおこして気を失った。そして、一階に真っ逆さまに落ち、一瞬自分が何をしていたか理解が出なかった。すごい物音と体に鈍痛が走るのが気を失ってるにも関わらず分かった。そして家族が大騒ぎしている時に気がつく。

 「何があった?」って第一声だったと思う。そして自分の体が置かれている場所が理解できた。1階の階段の1段目に頭をのせてうつ伏せに倒れていた。階段には直径10cmぐらいの血だまりがあった。頭も痛い。額から血が出ている...。他に出血は無いか...耳、鼻、他の部分からの出血は無さそうだ。体の感覚はあるか...手、指、足...感覚はある!。立つことが出来るか?手に持っていたガラスコップが割れて、床中に散らばっている。家内が掃除機で吸い取りながら少し移動してと言う。立ち上がることが出来ないので、腕の力だけで体を反対に向けて動かした。これ以上動かすとまずいかもしれない...。とっさにそう思った。

 どのくらい時間がたったか分からないが、受け答えがはっきりしているので家内はそうも焦っていない。「どうしたらいい?」って聞くので、「体が動かない。救急車呼んで!」と答える。スマホから救急車を呼ぶ声の受け答えが全部聞こえる。「スピーカーで話すの?」倒れていながら、思考回路は問題無さそうだ。意識もレベルが落ちているのは感じられない。

 スマホを切ってからしばらく時間がかかったように感じた。待ち時間が長い...。床に倒れているので体がだんだん寒く感じてきた。震えが走る...。ようやく救急車のサイレンが聞こえてきた。「助かった!」心からそう思った。狭い廊下に担架を運び、どのようにしながら私の体を運んだかは分からない。質問されている内容に関してしっかり受け答えをしなければならない。そんなふうに思いながらも、頭の中は色んな事が巡っている。母もここで倒れてこうやって運ばれたのかな?明日からの仕事は行けるのかな?車椅子生活になるのかな?

 病院に運ばれて、緊急処置が施された。テレビの「○○24時間」を見ているようだった。周りの色んな会話がよく聞こえる。看護師さんから「手を動かして?」「指動かして?」「足を動かして」「足の指触っているの分かりますか?」全部感覚はあったので、少しほっとしている自分がいる。そして最初の検査はCTスキャンに行くんだ...。会話から理解できた。「処置の前に見えない部分の損傷を調べるんだな?」「たぶん階段から落ちただけだから、打撲で、2・3日の休養で、動けるだろうな...」色々また頭の中で考える...。

 検査が終わって、額の傷を縫うと言われた。「やっぱり割れてるんだ。だから痛いし血が出てるんだ。」当たり前のことを考える。縫合が終わって、今夜は入院ですと言われ、病室も決まって運ばれる。幸い左手人差し指が打撲で腫れている以外、両腕は自由に動かせる。深夜ではあったが、仕事先の管理職に電話をした。留守録にメッセージを録音してその晩は入院することになった。家内と子ども2人が心配そうに僕のところにいた。僕はみんなに「さよならー」と言った。そして病室に運ばれた。

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この記事について

このページは、音楽工房『響』管理者 てんまるが2022年12月 6日 08:05に書いた記事です。

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