入院20日間 その4

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 で、うんこ問題の続き。肛門に指を入れてもらったのが良かったのか腸がぐるぐる言いながら絶好調になってきた。体を固定され入院していると何もすることがなさ過ぎて、自分の体がどのように動いているのかがよく分かる。そして直腸部分に大便がどんどんと貯まってくるのが分かった。実際ベットで大便をするというのはどういう状況になるのか予想がつかない。普通の状態であれば大便が便器に吸い込まれ、汚れても肛門付近しか汚れない。でも横たわっている状態だと重力使えない。うんこが肛門から出れば当然行き止まりになって、うんこの渋滞が起こる。それを解消するのは直腸の押し出す力でうんこを先に進ませるしかない。4日分のうんこがどの位の量なのか想像もつかないが、もういい加減覚悟を決めて排便する行かない状態まで追い詰められた。

 さあ、出産が始まる。20年以上前に立ち会った出産を思い出した。膝を立てて4日分のうんちゃんを押し出す。呼吸法が必要か?いや、一気に出してしまおう。ほの暖かい物体が肛門から出てきた。出口から出た瞬間に紙おむつの壁があり、少し抵抗があった。堅い水分の少ないうんちゃんなら、おむつが破れる...? あれっ?水分が良い具合かも...。うんちゃんがあんこのように変形して、おしり付近にべったりくっつく感触があった。この数日の戦いが終わった!うんこ事件に勝利した瞬間だった。

 ナースコールを押した。女性の看護師さんが笑顔で病室に入ってきた。「やっと出産しました!」って伝えたら「はーい」といって病室を出て後始末をする準備をしに行った。手際よくウエットティシューで汚れた部分を拭いてたっぷりたまったうんちゃんを古いおむつで包んであっと今にきれいになった。ここでまだ大腸が動き回っているのが分かった。「まだ少し残ってます...」って言うと「また呼んでください...」と笑顔で答えてくれた。

 30分後同じように男の看護師さんが後始末をしてくれた。さすがに病室に匂いが充満していたのだろう。「窓を少し開けますね...」っと言って、病室の窓を開けてくれた。うんこ問題はこれで解決。ベットの上では排便は難しい...。寝たきりになると本当に大変なのがわかった午後の1日だった。

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この記事について

このページは、音楽工房『響』管理者 てんまるが2022年12月13日 07:12に書いた記事です。

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